武士のたしなみにまで
数千年前から人類が笛を吹き始めたということは、発掘調査で今では明白なこととなっています。シルクロードにつながる宝物庫として有名な奈良の正倉院に保存されている笛は、横笛が4本、尺八が8本あるらしいです。また、東北・名取市の発掘で清水遺跡から出てきた竹笛は9世紀頃と推定されています。
その他日本各地でさまざまな形の、さまざまな時代の笛が出土していることから見ると、歴史の中の日本人は古来笛の音を楽しんでいたのだろうと思われます。
現代の篠笛など、和楽器の横笛に直接つながる笛の原型と断定できるものはあまりないそうですが、虫の声に時間を忘れる日本人の心のひだにしみ通る横笛の音がどこから来たのか、知りたいですね。
たかが一本の管が奏でる単純な音なのに、どうしてこんなにもノスタルジーを感じる人が今も多いのか、不思議です。源平の時代なども、若武者が笛を奏でることは珍しくなかったようです。今流に言えば戦場のピアニスト?